「伊藤病院」閉院
■癒し系病院として皆さんに愛された医療法人誠仁会「伊藤病院」は、2014年6月1日に閉院しました。
■日本初の腹腔鏡手術を行い、わが国のリーダー的存在だった伊藤病院の腹腔鏡下手術は伊藤將史医師退職に伴い「いとう女性クリニック」に継承された。 カテゴリ
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久しぶりに本を読んだ。ひとつは「ホームレス中学生」だ。日本外科内視鏡学会で仙台を往復する際に楽しんだのだが、電車の中では笑いを押し殺すことができず、「変なおっさん」と思われたであろうし、機内ではウルウルと涙が沸いてきそうになったので、決まりが悪くなりいったん本を閉じて目を閉じた。・・・久しぶりに温かく面白かった。同年代の子どもがいるので特にそう思ったのかもしれない。
次の本は、岡井崇の「ノーフォールト」だ。 現役の産婦人科医が書き下ろした医療サスペンスで迫力があった。初めのうちは、まるで自分の医局で起きた症例の報告書を読んでいるようで、一字一句熟読したためひどく疲れた。その内容は、我々が日常に経験している生々しい医療現場とまったく差がなく、修飾も誇張もなしに圧倒的な迫力で描かれていた。きっと事実を文章にするとこうなるのだろう・・・、説得力がある。 これからお産をする人は、内容が難しく理解できないかもしれないし、内容が理解できたとすればそれはそれで怖さを覚えるかもしれないけど、是非読んで欲しいと思います。 ところどころの会話が解説調子になっているところにはやや不自然さを感じますが、これは著者がこの小説に託す使命感からのもので、この解説会話がなければ一般の人には(いや、新米産婦人科医も含めて)本質を理解できないのではないでしょうか。 最後は、著者の希望と言うか心の優しさがでてハッピーエンドに終わってしまったのはしようがないところです。私も同業者として、非現実的な結末だなと思いましたが、読み終えたときに爽やかさと将来に対する希望が湧きましたから、これでよかったのだと思います。 (ひょっとすると、このような結末は著者が経験したのかもしれません。事実は小説よりも奇なりといいますから・・・。 実は、私も医療ミスを経験し患者さんとご家族に事実を申し上げ、お詫びしたことがありました。でも、なんと! 退院の時に回復されたご本人とその家族から「助けていただいて・・・」と心温まる丁寧なお礼を言われたことがあるのです。・・・生涯忘れられない出来事です。) [要旨]大学病院に勤める女性産科医・柊奈智は、深夜の当直で容態の急変した胎児を救うために緊急帝王切開を行なう。それは、生死を分けるギリギリの判断だった。だが、それから悪夢が始まった。過酷な勤務の中、次々と奈智を襲う試練。そして、ついに迎えた医療における最大の悲劇にショックを受けた奈智は…。現役の医師が、圧倒的な迫力で描く医療サスペンス。 [出版社商品紹介] 緊急手術、医療事故……苛酷な勤務に耐える女性医師に事件が襲いかかる。困難に直面した医師を通じ医療の実態を描く話題作。
by Dr_M_Itoh
| 2007-12-11 00:24
| 妊娠と分娩
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