「伊藤病院」閉院
■癒し系病院として皆さんに愛された医療法人誠仁会「伊藤病院」は、2014年6月1日に閉院しました。
■日本初の腹腔鏡手術を行い、わが国のリーダー的存在だった伊藤病院の腹腔鏡下手術は伊藤將史医師退職に伴い「いとう女性クリニック」に継承された。 カテゴリ
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先日、季刊誌”ふでばこ”の取材を受けた。伊藤病院とスタッフをひとつの”道具”として捉え、紹介するという趣旨である。3日間にわたり取材陣が病院の日常をスナップ撮影した。もちろん、撮影は分娩室、手術室にまで及び、手術中の私も撮影された。患者さんにも撮影の旨を説明し承諾を得た。
本日、そのゲラ写真ができたので見せていただくと、手術台の患者さんの膝がシーツの膨らみから、何となく分かってしまうことに気が付いた。 『これはいけない。患者さんから取材の承諾は得ているが、もう一度電話で確認しないと・・』と思い、患者さんの携帯に連絡を入れた。 私:「もしもし、Aさんですか? 突然、電話をしてすみません。伊藤病院の伊藤ですが・・・。」 Aさん:「あっ、こんにちわぁ! 伊藤先生ですかぁ? 入院中は大変お世話になりました!」 と爽やかなAさんの声。 (でも、なんだかトイレか風呂場のように響いている。) 私:「今、電話でお話してよろしいでしょうかぁ~?」 私も響きに合わせて話してしまった。 Aさん:「いいですよー! 今、伊豆なんです。 温泉からあがったばかりで・・・。」 (ドキッ!) 私:「えっー! 温泉ですか? ご主人とー?」 (うっ、つまらない質問だ。) Aさん:「あっ、はいっ!」 私:「それじゃ、もう少し後でかけ直しますよ。」 (やや遠慮がちな私。) Aさん:「いえいえ、全然大丈夫です。もうあがってますから・・・。どうぞお話なさってください。」 感じのいい方だなぁ! (患者さんって、手術が終わって退院されると案外冷たい反応の方がおられるのだが。 ・・・うっ、ホンネを書いてしまった。) 私:「いやぁ、実は先日の手術の時の取材写真のゲラがあがってきて、それを見ると、執刀している私の手元で、シーツの膨らみが見えるんですよ、膝の部分の膨らみなんですがね。体(皮膚)が直接写っていることではないんですが・・・。」 Aさん:「いえいえ、そんなの気になさらなくっても大丈夫ですよー!」 私:「そっ、そうですか!? 皮膚そのものは、たとえ足の指一本も一切写っていないんですが・・・。」 Aさん:「構いませーん、私は気にしませんから、・・・。」 私:「ありがとうございます! ほんとに、体の部分は毛一本写っていませんから・・・。 (・・ん?) あっ! 、あー、・・・毛ではなく・・・、そっ、そのー、”たとえ髪の毛一本”という意味です。 は、は、はっ・・・。」 (ちょっと冷や汗が。) Aさん:「それより先生から直接電話をいただいたので、病理組織が悪性だったとかじゃないかって、身構えてしまいましたー!」 (うーん、流石、品の良い方は違う! 下品になりそうなところを、爽やかに話題を変えてくださった。) 私:「すみません。驚かせて・・。 組織診断は良性でしたよ。 旅先にまで電話をしてしまい、許してください。 それじゃ、気をつけて楽しんできてください。 どうも、ありがとうございました!」 ♪ 電話を切って思わず自分が云った「毛一本・・・」 に苦笑した。 これは面白い! 久しぶりにブログおもしろ噺に掲載しよう! (でも、また、「毛一本ばなしをブログに載せてもいいですか?」とも聞けないし・・・、 無断拝借、Aさん、ごめんなさい。)
by Dr_M_Itoh
| 2007-08-18 18:06
| ひとりごと
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