「伊藤病院」閉院
■癒し系病院として皆さんに愛された医療法人誠仁会「伊藤病院」は、2014年6月1日に閉院しました。
■日本初の腹腔鏡手術を行い、わが国のリーダー的存在だった伊藤病院の腹腔鏡下手術は伊藤將史医師退職に伴い「いとう女性クリニック」に継承された。 カテゴリ
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産婦人科では当然ながらお子さん連れのお母さんが多く、そのお子さんたちは、長い待ち時間の末にお母さんに連れられて診察室に入ってきます。入るなり白衣をみて泣き出す子、ニコニコして入ってくる子、無言でこちらをジーッと凝視して固まっている子など様々です。(子どもってジーッと凝視する癖がありますね。)
昔は、「何もしないからね。大丈夫だよ」と看護師と一緒に挨拶していましたが、一向に効果がありませんでした。お子さんの顔をみながら「こんにちは!」なんて言葉をかけると、突然ウルウルと目いっぱいに涙をためるお子さんもいます。 そう、子どもは医師に声をかけられると自分が診察されるのではないかと不安になるのです。そこで、新たな対応として、極力お子さんと目線を合わせないように努力してみました。 つまりお子さんに「患者は君ではないよ。」との無言のメッセージを送る訳です。お子さんのジーッとした強い視線を感じても、じーっと我慢して目を見ないように無視するのです。 これはある程度効果がありました。しかし、思わず視線が合ってしまったり、お母さんから「先生にこんにちはは?」と催促されると、突然表情が固まってしまったり・・・。 (私がお子さんを無視すると、お母さんは悲しいらしく…。冷たい先生や!と思われるこも・・・。) ひとたび、固まってしまった子や泣き出した子には、おもちゃを与えてもあやしても、決して勝てるものではありません。 そこで、とっさに思いついたのが誰でも知っている「バイバイ!」です。機嫌を損ねたお子さんに「バイバーイ!」と手を振って大きな声で叫ぶと、お子さんはキョトン!とするのです。 きっと小さな心のなかで、「ん・・・?!」と思っているのです。 (このときの表情は見ていて楽しいですよ!) お子さんは、「訳がわからないが、危機は脱出した!」と感じるわけでしょうね。 この方法がほとんどすべての子に通用すると分ってからは、不安気な表情のお子さんにはこちらから手を挙げて「おっす!」と仕掛けます。そして不安げな表情のお子さんに対しては、間髪入れずに、「○○ちゃん、バイバーイ!」ということにしています。名前を呼ばなくては効果は半減します。(大人社会と一緒ですね) ですから、カルテの表紙のはしには、必ずお子さんの名前がメモしてあります。 お子さんはたとえ泣きながらでも必ずバイバイをしてくれます。 こういった状況を2~3回経験すると、お子さんはニコニコして鼻歌を謳いながら診察に入ってくるようになります。 そして、次ぎはもうひとつの仕掛けが・・・。 (写真は、初対面から仲良しの○○ちゃん。涙目に見えるが、フラッシュのせい。)
by Dr_M_Itoh
| 2006-05-13 13:06
| ひとりごと
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