「伊藤病院」閉院
■癒し系病院として皆さんに愛された医療法人誠仁会「伊藤病院」は、2014年6月1日に閉院しました。
■日本初の腹腔鏡手術を行い、わが国のリーダー的存在だった伊藤病院の腹腔鏡下手術は伊藤將史医師退職に伴い「いとう女性クリニック」に継承された。 カテゴリ
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皆さん、連休は如何過ごされましたか? 私は、病院業務があるため何処にも行かず京都の北山あたりを這いずり回っていました。
さて、連休明けの腹腔鏡下手術は久しぶりに長い時間がかかりました。 過去に3回の開腹手術(虫垂炎、虫垂炎後の骨盤腹膜炎、両側卵巣嚢腫)を受けられていて、今回、再び卵巣嚢腫が発見され、「何とか腹腔鏡下手術で治療ができないか」という希望で来院された患者さんです。 一般的には、複数回の開腹手術の既往は強い癒着が発生していることが多く、腹腔鏡下手術は敬遠されます。ましてや、骨盤腹膜炎の既往は術後の癒着が必発ですから、なおさらです。 しかし、伊藤病院ではそのような難症例といえる患者さんが腹腔鏡下手術の相談に来られることが多く、安全な範囲で患者さんの要望に応えてあげなくてはなりません。 そう、ある意味で、悩んでいる患者さんの「駆け込み寺」的存在なのです。 手術を始めると、腹腔内には、やはり強い癒着がありました。腹壁は勿論、子宮、卵巣、卵管すべてが体網との癒着によって覆われています。術前の想定範囲のうちで最もシビアなものでした。丁寧に癒着を外すこと2時間余。漸く癒着が取れて、正常な位置に子宮や卵巣が戻りました。ここからは、いつものように卵巣嚢腫を核出して、卵管の通過を確保して、手術終了です。3時間40分の手術でした。…手術は無事成功でした! 手術の次の日、ご本人は昨日手術を受けた方とは思えないくらい元気で、スタコラサッサ(死語か…?)と歩いてらっしゃいました。 腹腔鏡下手術は、医者はしんどいけれど、やはり患者さんは楽なんですね。(大きな手術ほどそうですね。) うまくいってよかったなぁ・・・、うまくいくと疲れも心地よいものです。
by Dr_M_Itoh
| 2006-05-11 20:33
| 腹腔鏡下手術
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Comments(6)
![]() ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
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北海道から、多発性の子宮筋腫のため、開腹による子宮摘出を勧められたので悩んでいるとのコメントを非公開でいただきました。腹腔鏡手術を希望するが、未産婦でも可能かとも尋ねられています。
これに対し一般的な回答をします。 腹腔鏡手術はおそらく可能でしょう。しかし、詳しくは筋腫の状態、子宮の大きさ、あなたの年齢や会的な環境、そして病気(子宮)に対する考え方などを考慮しながら、手術方法を考えていかなければなりません。 お困りな状況でしたら、直接HPへメールをください。 お待ちしています。(北海道から当院へお越しにならなくても、あなたの身近で当院と同じ手術をしてくれる病院を紹介できるかもしれません。)
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はじめまして。卵巣嚢腫で検索していてこちらの記事を見つけました。
私は10年前に筋腫の手術で開腹、2年前に帝王切開で出産しています。出産時、前の手術のための癒着がとてもひどかったといわれました。 もう一人子供がほしいなと考え始めていた矢先、左卵巣に6センチ大の卵巣嚢腫が見つかりました。3日前の話です。 腫瘍マーカーは現在調べているところで、まだMRIなどもとっていないのですべてはこれからなのですが、卵巣嚢腫を開腹手術でとったとして、開腹するのは3回目にまります。こうなると、次に帝王切開でお産するのは難しいでしょうか?よくお腹を切るのは3回までと聞きますので・・ 私が通院している病院の先生も腹腔鏡が得意で認定医でそうす。腹腔鏡で出来たらな、でも癒着がひどいというから無理だろうと考えていたときにこの記事を眼にし、この患者さんが心底羨ましいです! 今後どういう経過をたどるかわかりませんが、先生とよく相談し自分の希望も伝え納得のいくようにしたいと思います。
癒着は開腹手術であれ、腹腔鏡下手術であれ手術の妨げにはなりますが、執刀医が十分な準備と心構えをして望めば何とか克服できることが少なくありません。貴方の場合も帝王切開は可能でしょうし、腹腔鏡下手術も諦めることはないと思います。勿論、腹腔鏡下手術で始めても開腹術が必要になったり、帝王切開の場合は、例えば輸血を余儀なくされたりなどの、リスクはあると思いますが頑張れるのではないでしょうか。
先生とよくご相談なさってください。(私の意見はあくまでも一般的なもので、担当医の先生のご判断と意見を異にするものではありません。) ![]()
ご返答ありがとうございます。
実は一人目の出産のときにも前置胎盤→低置胎盤、しかもメスを入れる部分に胎盤があり、かなりの出血で輸血も経験しました。 その時は予定帝王切開でしたが、管理入院ということで2週間前から入院しておりました。2週間もいるとさまざまな悲喜こもごもの場面に遭遇し、お産にリスクはつき物なんだナァとつくづく思いました。 卵巣のうしゅのこと、主治医とできるだけ相談してみたいと思います。 今はとにかく悪性なものでなければ良いなぁという気持ちで毎日過ごしています。 これからも先生のコラムを楽しみに拝見させていただきますね。
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