当院ではメール相談や電話による健康相談を受け付けている。電話は電話帳をみた人、メールはホームページをみた人からの相談が多い。10年程前からメールの医療相談は一般に行われ始め、多くの患者さんたちの支えになってきたが、最近では医療相談は診療の一環でなされるべきで責任の所在などが不明確との理由で、原則望ましくないとの指導がでている。
私は3-4年前に、伊藤病院のHPではなく、聴力障害の方々を支える「みみあるて」というHP上でで、HP管理者から頼まれて相談をしていた時期があった。その相談内容は自分の得意な分野が腹腔鏡下手術だったから、卵巣嚢腫や子宮筋腫といったものが多く、往復の述べ数で2,000件近くのメールをやり取りをした。原則記名式で個人的メ-ルだったから、随分と詳しいお話をしたのを覚えている。
先日も「先生に相談して卵巣嚢腫の手術を受けた者だが、その後、待望の子どもができ、先日は3人目の子どもを妊娠した。」とのメールを戴いた。(うっ! …ということは年子で3人の妊娠!!)私自身、腹腔鏡下手術の安全な普及を願ってのことだったが、心の大いなる励みになったことも事実である。
最近は、当院のHPからのメール相談にのっているが、困っていることがある。それは毎日、様々なサイトから膨大な数のメールが送られてくることである。週末にには100-200件にのぼり、月曜日にその整理に往生することが多い(このなかから大事な相談メールを捜さなければならないから)。
クズメールのなかには、クリックするだけで、怪しげなサイトに飛ばされることもあり、たまったものではない。先日も2件の相談メールを手違いで悪戯メールと一緒に消してしまった。
もうひとつ苦笑するのは、携帯からのメールでお返事を出すとすぐに次の質問が帰ってくる。これに応えていると多忙な診療時間の合間を縫ってチャットをしているようで、正直困ってしまう。
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