チャイルドシートの法制化を機に、私たちがリクルート出版から発行した「チャイルドシート完璧マニュアル」は100万部以上印刷され、保健、交通行政機関やトヨタをはじめとする各自動車メーカーを通じて全国のいたるところに配布されました。
その冒頭に以下の文章を載せました。
『社会の原動力は「子ども」にあるといえましょう。
いつの世も大人たちは「子ども」の未来に夢を託し、励まされながら生きてきました。しかし、21世紀を迎えようとしているいま、少子化が深刻な問題になってきています。
年々その数が減ってゆく「子ども」たちのために我々に何ができるか?
現在世界中で、多くの子どもたちの命や健康が失われていますが、
先進国においては、その原因の1位は飢餓や病気ではなく、不慮の事故なのです。
すなわち、「子ども」を事故から守ることは、私たちの社会の「未来」を創ることにほかならないのです。』
こうした理念は、法制化が成ったあとの今も、伊藤病院の後輩ママに引き継がれています。
そして、伊藤病院の診療理念である「安全」の根本思想にも強い影響を与えています。
当院のHPに
ドロシー・ローノルト女史の
「子どもが育つ魔法の言葉」が登場するのも、子どもの安全を標榜する当院のポリシーに彼女が応えてくださったものです。