「伊藤病院」閉院
■癒し系病院として皆さんに愛された医療法人誠仁会「伊藤病院」は、2014年6月1日に閉院しました。
■日本初の腹腔鏡手術を行い、わが国のリーダー的存在だった伊藤病院の腹腔鏡下手術は伊藤將史医師退職に伴い「いとう女性クリニック」に継承された。 カテゴリ
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2023年も年の瀬。過去10年の間に胃ガン、肺ガン、副甲状腺腺腫、前立腺肥大、鼠径ヘルニア、緑内障といろいろな病気を経験したが、2024年の正月も何とか迎えられそうだ。来年は後期高齢者になり自動車免許更新にも実地運転テストの他に認知症テストが追加される。
今年も、気になることがいくつかあった。 ■若手医師の過労による自死だ。神戸大学出身の高島晨伍医師は私の次男の後輩でナイスガイであったらしい。お母さんのコメントもテレビで拝見したが、事件前後の経緯は聞いていていたたまれなかった。このたび「医師の過労死 家族会」を結成されたが応援したいものである。 過労要素を否定されている甲南医療センターの院長は。肝臓-胆嚢-膵臓系統の手術のエキスパートらしく、若かりし頃に研鑽を積まれた超多忙な日々を懐かしく自負心を持っておられるのは想像に難くない。ご本人にとっては良い思い出だろう。当時はくわえたばこをしながら真夜中の病棟でカルテを書き、たまに看護婦さんがお茶とお菓子を出してくれて、当直室では疲労感に包まれビールを飲んだ、、超過勤務など考えにも及ばず働いた、、、そんな「昭和ブラック」だったのである。 そんなご自身の経験の延長で今回の高島晨伍医師の自死をとらえて欲しくない、と私は思う。 ただ、この事件の背景には重要なもう一面がある。それは我々国民の医療体制はこうした過酷な医療スタッフがあってこそ保たれているという「歪み」だ。 医師はロボットではないし、病院はコンビニではないとの意見はその通りだ。私は、個人の医療負担を3割から5割に上げればどうだろうと思う。その負担を払えない人は負担軽減を申請をして補助を受ければいい(生活補助とはことなる)。そうすれば受診患者数が減り、クスリ処方だけの医院の医療費も減るはずだ。高度医療にはこれまで通りそれなりの補助を維持すればよい。 働く医者を増やすのも大事だが、同時に患者を少なくするのも大切だ。 ■話変わって、授業料無償化が話題になっている。保育園、幼稚園、小学校、、、大学まで! でも何故かそれを受け入れる教員やスタッフの人数や給与には全く焦点があたらない。・・・おかしくないか? ■つまらないテレビCMの話。に〇たんクリニックのCMが下品でつまらないと思っていたら、先日社長がテレビで「馬鹿にされるようなCMを敢えて狙った」と言っていた。評判が悪いほうがバズりやすく宣伝になるらしい・・。「悪名は無名よりまし」ということらしい。 ”イモトのWiFi”で稼いだあと、コロナ期には、にわかにクリニックを立ち上げPCR検査で数百億円以上(まあ言えば全部税金)を稼いだらしい。医療機関ならせめて最低の品格を持っていて欲しいと願うのは私だけか・・。 冒頭の自死された医師と、「たんたんたんっ♪」とクリニックに勤務している医師とは同じ医療人だが、給料はバカほど違う(勿論後者が遥かに高い!)のも何とも納得がいかない・・。要求されるスキルと知識量は勿論前者が圧倒的に高い。 (ここに記事をアップされること自体がそもそも、に〇たんクリニック広告の狙いなんだろうが、残念!)
by Dr_M_Itoh
| 2023-12-22 15:42
| ひとりごと
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