20年前、私が勤務した伊藤病院では「子どもの安全ネットワーク」を立上げ、
チャイルドシート普及啓発と道路交通法改正に貢献した。
その時に我々が出版した啓発ブック(100万部!)に以下の文句を掲げた。
『社会の原動力は「子ども」にあるといえましょう。
いつの世も大人たちは「子ども」の未来に夢を託し、励まされながら生きてきました。
しかし、21世紀を迎えようとしているいま、少子化が深刻な問題になってきています。
年々その数が減ってゆく「子ども」たちのために我々に何ができるか?
現在世界中で、多くの子どもたちの命や健康が失われていますが、
先進国においては、その原因の1位は飢餓や病気ではなく、不慮の事故なのです。
すなわち、「子ども」を事故から守ることは、私たちの社会の「未来」を創ることに
他ならないのです。』
こうした理念は、この頃に生まれた子どもたちが成人した今も、後輩ママに引き継がれています。 当院のHPにドロシー・ローノルト女史の著書「子どもが育つ魔法の言葉」(完全版)が登場するのも、子どもの安全を標榜する当院のポリシーに発行元のPHPが賛同してくれたのに他なりません。