京都市宝ヶ池の風光明媚な一角に、ドルフというカフェレストランがある。
昨日、ここで昼食をしていたら・・・。
「
先生!」と大きな声をかけられドキッとして顔をあげた、
が、私ではなかった。
見渡すと、隣のテーブルで50歳代と思われる女性が電話を始めたのであった。
やたら大きく店内に響きわたる声量で、
「
先生~!」「お電話ありがとうございます!」
はるな愛似の声に、私は『うっせいな~。そのでかい話し声何とかならんか』と心のなかで叫ぶも
伝わるわけもなく・・。〈耳餃子〉にして耐えることにした。
「じゃ、3億、3億ということで。6億。ありがとうございますぅ。
せ・ん・せ・い! 」
なに?! 3億??
耳餃子がいっぺんに〈耳ダンボ>になった。
億の話となると、土地? 建物?
さらに話は続いた。
「それでは、3億、3億に加えて1億2千ですね、せんせい!
7億2千で・・・、はい。 ・・そっ、それはもうとても。
はい、ありがとうございます。
私から連絡を入れることでよろしいですか?・・・
はい。・・・せん・ん・せ・い!! う・れ・し・い~~~!」
保険の加入だろうか。
やっと甘ったるい電話が終わると、彼女はハンバーグランチを
パクパクと食べ始めた・・・。
人生いろいろ・・・、生きて行くって大変なんだ。
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