「伊藤病院」閉院
■癒し系病院として皆さんに愛された医療法人誠仁会「伊藤病院」は、2014年6月1日に閉院しました。
■日本初の腹腔鏡手術を行い、わが国のリーダー的存在だった伊藤病院の腹腔鏡下手術は伊藤將史医師退職に伴い「いとう女性クリニック」に継承された。 カテゴリ
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以下、週間朝日(2016年6月17日号)より抜粋した記事(青字)を紹介する。
内容は表現に違和感がある記事だった。 一流患者と三流患者』(朝日新書)が話題になっている。病気になれば、最良の医療に最短で たどり着きたいものだが、医師から最高の医療を引き出せる一流と、三流の違いは何なのか。 そもそも医師は、患者をどのように見ているのだろうか。 まずは、こんな問題ケースから紹介しよう。 「診察で先生から受けた説明ですが、そのまま文章にして、メールでください」 女性患者からそんな“お願い”をされたのは、心臓外科医で、昭和大学横浜市北部病院 循環器センター教授の南淵明宏医師。数年前のできごとだが、忘れられないという。 患者は、心臓の弁に異常があり、緊迫した状態。そう病状を説明すると、 病気になったのは医師のせいとばかり、攻撃的な態度をとりはじめた。 揚げ句の果て、診療の最後に口にしたのが、この要求だった。 「私たち医師は、患者さんには誠実でありたいという思いで接しています。 ですが、自分は被害者で医者はそれを治すのが当然と、反抗的な態度をとる患者さんもいる。 そういう方は、どんな医師も関わりたくないと思うでしょうね」 南淵医師はその夜、病気や手術について事細かく説明した文章を書き、患者にメールした。 そして最後はこう締めくくった。「別の病院におかかりください。お願いします」 それ以降、 患者からの連絡はない。 医師も人間だ。一肌脱ぎたいと思う患者もいれば、親身になれない患者もいる。 医師の能力や技術力とは別の“プラスα”を引き出したければ、前者の“愛される患者” を目指したほうが得策で、医師の気持ちが遠のくような患者にはならないほうがいい。 『患者力 弱気な患者は、命を縮める』(中公文庫)などの著書もある南淵医師のもとには、 全国各地から患者が訪れる。 「心臓手術は、患者さんにとっても大きな決断です。ですから、病気について調べてくるし、 治療法についても熱心です。けれども時々、勘違いしている患者さんもいますね」 そもそも医師は、患者をどのように見ているの? 自身もがんに罹患し、治療の経験がある上野直人医師。同医師が勤務するのは、 米国で最も先進的ながん医療を行っている、テキサス大学のMDアンダーソンがんセンターだ。 がんの薬物療法などを行う腫瘍内科医の上野医師は、「アメリカでも、『患者の質』に格差がある」 と指摘する。 「日本で多い“医師にすべてお任せ”という患者さんは、米国にも結構います。 “限られた人生、医者の言いなりでいいのだろうか”と考えてしまいます」 ただ、“お任せ患者”はまだ救いがあるという。 「いい医師に出会えれば、お任せでもうまくいく可能性があるわけですから」と上野医師は話す。 問題患者の最たるものは、文句しか言わない患者だ。『一流患者と三流患者』には、著者の 上野医師が受け持った、抗がん剤治療を受けている進行がん患者のエピソードが紹介されている。 「副作用がつらいので、3週に1回の治療を5週に1回に変えてほしい」 患者は上野医師に訴えた。だが、3週を5週に延ばした際の治療効果を示す、科学的根拠がなかった。 「調子が悪いなら、薬はやめて様子をみましょう」 上野医師が提案すると、患者は突然キレた。 「再発するからダメです!」 5週に一度の治療を言い張るだけで、あとは何を言っても聞く耳を持たない。 「根拠がない治療は勧められない。理解してもらえなければ、それ以上の話はできません」(上野医師) このほかにも、診察室で怒鳴る患者、医師の前では従順な態度をとっていたのに、 診察室を出たとたん看護師に当たる患者……。上野医師は多くの問題患者を目にしてきた。 「聞きたいことも聞かず、怒ってばかりいたら、医師もほかのメディカルスタッフも、 最低限の付き合いしかできなくなってしまう」 上野医師は嘆息する。こうしたいわゆる“三流患者”が被る不利益は大きい。南淵医師が言う。 「心臓病では、治療の機会を逃すと心臓だけでなく、肝臓、腎臓も悪くなり、不整脈も出てくる。 そうなると手術のリスクもグンと上がります」 『3分診療時代の長生きできる受診のコツ45』(世界文化社)の著者で、 東京高輪病院内科の高橋宏和医師もこう述べる。 「医師らとのコミュニケーションが取れないと、必要な情報をもらえず、その間に病状が進んで、 治療のタイミングを逸してしまう可能性も出てきます」 医師から愛される一流患者ならばどうか。 「回り道せずに、最善、最良の医療に最短でたどり着けます。その結果、時間だけでなく、 費用も節約できる可能性が高い。また、そういう患者さんであれば、別の病気が見つかった場合も、 知り合いの医師を紹介したり、その病気に詳しい医師に問い合わせたり、検査を勧めたりすると思うんです。 得する部分は多いと思います」(高橋医師) 以上:週刊朝日 2016年6月17日号より抜粋 ・・・ で、ここからは私の感想。 医者が『一流、二流』と品定めをされることはよくあるし、『藪医者』は愛嬌でもある。 しかし、医師が患者を『一流、三流』と呼ぶことはあまりない。 患者は弱者である(モンスター患者は除く)。 弱者の心は揺れ動く。 元気になって健康を取り戻したい。 副作用で苦しみたくない。・・・治療方法の決断で都合の良い期待もする。 そういった患者を、「三流」と決めてかかるのは、『(三流)患者』から 信頼を得られなかった『一流医師』の負け惜しみとはいえないだろうか。 加えて、いつも静かに治療を受容れている患者を「愛いやつだ(=一流患者)」と 思い込むのは、患者の本音に気付かない『三流医師』なのでは? いずれにしても、苦しむ患者に三流も一流もない。 心の中の苦しみは皆同じで、ある者は黙り、ある者は言葉に表す、その違いだけである。 それを、格付けすることは品位に欠ける。 いや、患者や医師の切実な気持ちを、三流、一流だのと、煽動的に書き上げる『週間朝日』自身が、 「三流」なのかもしれない。 ・
by Dr_M_Itoh
| 2016-07-06 00:02
| ひとりごと
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Comments(2)
伊藤先生、京都は、夏がすごく暑いとか…お変わりありませんか?
久し振りに伊藤節?のコメントを読ませて頂き私の気持ちを書きたくなりました。 誰もが多分そうだと思うのですが、病院受診は出来ればしたくないと考えているのではないでしょうか? でも痛みや不調になるとやはり診て頂く形になります。 じゃあどう病院やドクターを選ぶのかと問われると評判(口コミ)や実績、家からの距離等千差万別だと思います。 私の場合は話を聞いて頂けるかどうか、向き合って頂けるかどうかという事が一番気になるのです。 私が伊藤先生を信頼しているのは、やはり初めての受診の際に私の気持ちに寄り添って頂けた事に他なりません。 病気に対して今の状態、今後の可能性、どうしたいのか…考える時間を与えて頂けた事。 いろんな意味で助けて頂きました。 私自身は、何かをするにあたり自分自身が納得出来る方法を考えるタイプです。 でもそれが病気を持つ患者にすべてあてはまるわけではなく、いろんな事情でそうしたくても出来ない方々も多いと思います。 名医と呼ばれる方に診て頂いたとしても必ず100%自分の望む良い結果につながるわけでは、ないだろうし、その結果がドクターにあるのか患者にあるのか、それもわかりません。 ただドクターと患者の信頼関係があれば予期せぬ結果になったとしても納得出来る事というのはあるのでは、ないでしょうか?
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続きです。
先ほどのコメントでものすごく抽象的な表現をしてしまったのですが…。 私自身の体験をお話したいと思います。 私には伊藤先生の他に信頼出来る歯科医がいます。 もう30年以上のお付き合いです。 年に1度定期検診の葉書が届き受診します。 2年前の定期検診の数日後の夜にその歯科医からお電話を頂き、私の口腔内の状態(両ほほ側)が気になり、医学書とにらめっこしていたけれどすっきりしないので、紹介状を書くから大きな病院で検査を受ける様にとの事でした。 「先生、悪い状態ってことですか?」と聞くと「わからないから早めに口腔外科で診てもらって。」と… 結果、経過観察という事になったのですが、昨年も再度、紹介状を書いて頂き、細胞診する事になりました。 紹介状を受け受診した口腔外科のドクターも丁寧に説明して下さり、やはり結果的には経過観察となりました。 これを読まれた方がどう感じるか、いろんな意見があると思います。 でも私は、嬉しかったんです。 いつも受診の度に歯磨き指導を受け、注意される事が多いけれど本音で話してくれ、気にかけてくれる事に。 だからといってこの歯科医を良いドクターだと思わない方もおられます。 先月、伊藤先生に診て頂いた際も痛みがあったので、病気の宣告を受けるのであれば、伊藤先生から告知されたいと意気込んで受診し、事なきを得、今に至ります。 長々と書いてしまいましたが、何が良く、何が悪いか何て誰にもわからないし、悩んで出した自分自身の結果に間違いなんてなく、必然的な事が多いのではないかと思うのです。 今はたくさんの情報があふれ、あたかもそれが正しいかの様に感じてしまう時代です。 それに振り回されることなく、ドクターとも向き合っていくことが望ましいのではないでしょうか。
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