やっと、9月になった。 しばらくの間、医療相談の回答のみでブログの更新ができていなかったが、今回久しぶりの更新。
子宮内膜症、子宮筋腫に対する腹腔鏡下手術の可否についての相談は、依然多い。
京都では、京都府立医大、京大が腹腔鏡下手術を手がけ始めたが、京都国立(医療センター)は執刀医が少なくなったので以前ほどの症例はこなしていない。
その他の病院では、実際はまだまだで、佐伯医院や当院を訪れる患者さんは多い。
子宮内膜症では、2年ほど前に発売されたディナゲストという黄体ホルモンが有用であることがわかってきて、以前からあるGn-RHa注射などと組み合わせることで、内科的治療の幅が広がったことは福音である。
ただ、内科的療法の幅が広がったとはいえ、腹腔鏡下手術と組み合わせることで、その効果が発揮されることは従来どおりである。
子宮筋腫は、他施設で「当院でも腹腔鏡下手術はできるが、あなたの場合は難しい」との常套文句で開腹手術を奨められた方の駆け込み寺的受診が多い。やはり、傷が小さな手術は何より手術に対する恐怖心が少なくなるのだろう。これは今後も変わらない。
婦人科良性疾患における腹腔鏡下手術の役割はますます拡大されつつある。