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青春の想い出(京都教育大学付属高校)   

2014年 09月 28日

 京都教育大学付属高校の50周年記念同窓会が開かれた。
その時の、ポスター展示(卒業一期)から以下を紹介したい。

私が高校生の頃、世はエレキブームで、モンキーダンス、アイビールックが爆発的に流行った。
私もご多分に漏れず、校内でエレキグループを結成しベースを担当していた。
最近、高校の同窓会事業でその頃の想い出をまとめる機会があったので、青春のメモリーを紹介しよう。

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 時は1965年(昭和40年)の春。東京オリンピックの翌年、ザ・ビートルズ来日の前年である。
あこがれのザ・ベンチャーズが京都にやってきた。
公演会場はもちろん岡崎公園にできて間もない京都会館第一ホール(現在建替え中)。
だが、残念なことに、当時の高校一年生の私たちは高価なチッケット購入を逸し、
舞台を見ることはできなかった。
ならば、大勢のファンに混じって楽屋口で待ち構えるか? 
いやいや、あまりミーハーな行動は、京都学芸大学附属高校生第一期生としての
沽券にかかわる(なーんて)・・・と諦めた。

ところが、公演の夜、ビッグ情報を手に入れた(情報経路は覚えていない)。
なんと、べンチャーズの面々は講演後は京都国際ホテルに宿泊し、翌早朝に京都を発つという。

「すわっ! 明日、ホテルロビーで待ち伏せよう!」

 私たちは、翌朝早くから紺の学生服姿(学校をさぼったから)で京都国際ホテルに向かった。
ホテルのチェックアウトカウンターは静かだった。
誰もいない・・・、私たちだけが多くのファンを出し抜き、ベンチャーズを待ち伏せることに
成功したのである。
 
 しかし、ロビーのあまりの静けさに拍子抜けし、逆に焦り始めた。
ほんとうに彼らは現れるのだろうか? 
ホテルマンに追い払われるのではないだろうか? 
不安が頂点に達したとき、エレベーターのドアがスーッと開きメル・テーラーが黒髪でプレスリーばりのラメの背広姿で現れた! ドキッとする間もなく、人の良さそうなボブ・ボーグルとヤンキーおじさんのドン・ウィルソン、そして大男のギターの神様ノーキー・エドワーズが会話をしながら私たちの方に近づいてきた。この時の胸の高鳴りは覚えているが、興奮していたのか、憶して萎えていたのかは思い出せない。

勇気を出して、私たちはプレスをかけた。
「Would you please ○☆>÷★ÅΨ×●▽□◇・・・?」

とにかくダメもとで、色紙やギターを差し出し、英語のような言葉を発した。
彼らはよほど機嫌が良かったのか、私たちが純真無垢な学生にみえたのか、快く握手を交わし、写真やサインに応じてくれた。その間、5分だったか、20分が経過したのか分からなかったが、大きな体格の彼らに囲まれて、とても長い時を過ごしたような錯覚が残っている。

 そうして、オーデコロンをベタベタにつけたメル・テーラーのでっかい手で握手をしてもらった私は、匂いが移った自分の手のひらを大切に丸めてポケットにしまい、片手のまま遅刻した教室に戻ったのである。

 堂々遅刻してきた私に、クラスメートは「伊藤! おもえら遅刻して、どしたん?」と尋ねた。
私は黙って、彼の鼻の前にすでに汗だらけになっていた右手を差し出した。
「うわっ、何? この匂い・・」
「ふふっ、オーデコロン! メル・テーラーの・・・!」
その日は鉛筆を握らなかったか、右手を洗わなかったか、…覚えていない。

おしまい。(手は翌日まで洗わなかった。風呂の時も・・・)

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写真のジャケットは、その時の人にサインしてもらったものである。オリジナルメンバー(~1966年まで)のサインは貴重。






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by Dr_M_Itoh | 2014-09-28 12:02 | ひとりごと | Comments(0)