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日本の名医   

2006年 07月 30日

 7月30日、午前中に久しぶりに散髪に京都の河原町三条まで出かけた。 日本産婦人科内視鏡学会(東京)での手術セミナーや座長があるので、伸ばし放題だと頭頂のハゲチョロピン(次男語録)が目立つ。・・・で、さっぱりした。

 帰りに、ジュンク堂書店に行ったら、家庭の医学コーナーに、「医者が勧める日本の名医」などの名医本が並べられていた。・・・よく売れているのだろう(患者さんの悩みがわかるようだ。) 私も以前に名医本に掲載されたこともあって編集の裏事情はわかる。
誰が掲載されているんだろうと興味をもって、立ち読みしてみると・・・ああ、やはりダメ。

 私はこういった本をチェックするときに、自分の知りえる範囲の病院や医者の名前を探してみる。
①(私が尊敬する)善き医者が載っているか、②それなりの医者しか載っていないか、③首をかしげる医者が載っているか、などを調べる。 結果は、まず例外なく、②、③が掲載されている。・・・出版社や著者(ジャーナリストと称する人)は責任を持って調べているのだろうか?

答えは否だ。・・・いや、実際のところ不可能だろう。

 彼らが日本全国、そして全科にわたって医師の性格にまで及ぶ詳細な情報を把握することはそもそも物理的に無理なのだ。では、どうするかというと、大学や大病院の医師を次々と辿りながらリストを作成していくのである。(私の場合も出版関係者から、リスト作成とチェックを依頼された。)
こうして創られた本には、②の医師がほとんどで、残念なことに味のある名医は隠れてしまって見えないことが多い。

読者は、実力のない「有名医」よりも、人間力のある善き性格の[名医」が知りたいのであるが、このような本はありえない。名医を捜すことは難しい・・・。 

腹腔鏡下手術の分野でも同じ傾向だが、術者の数がまだ絶対的に少ないので、
情報は得やすい。
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by Dr_M_Itoh | 2006-07-30 20:19 | 腹腔鏡下手術 | Comments(1)

蝉が鳴き始めた   

2006年 07月 29日

  蝉の話をして早や一年が経過した。今年は蝉の鳴きはじめを見過ごさないぞと思っていたら、ある日突然に蝉の声が・・・「ジ--!」!
豪雨が去って、青空がのぞいたその日にはもう鳴きだしていた。

 奴らは地中で豪雨にじっと絶え、地上に陽がさしたまさにその日!を狙って、ゴソゴソ・・・と地面から這い出してくるのだ!  スッ、すごい!
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by Dr_M_Itoh | 2006-07-29 19:22 | ひとりごと | Comments(0)

メディカル アロマ トリートメントの真実   

2006年 07月 20日

  伊藤病院では、アロマトリートメントを導入した。 アロマトリートメントというと、俗にいう「エステ(美容)」と混同されるが、商業的エステとは似て非なるものである。
エステティシャンと聞くと、縦ロールヘアで化粧の濃いケバイネエちゃん系のイメージがあるが(ごめん)、伊藤病院ではそれはあてはまらない。施術してくれるのは豊富な看護師の経験があり、かつアロマテラピストの資格がある凛としたスタッフである。

 現在入院患者さん、特に腹腔鏡下手術の術後と、産後のお母さんに利用いただいている。すこぶる好評で、回復も早い。よくある消炎鎮痛剤などより根本的な効果がありそうだ。

 今日、私も遅まきながら、足のマッサージを受けてみた。・・・目からウロコであった。
リンパ液の流れがよくなるというか、循環がよくなるというか、マッサージを始めて数分と経たないうちに、体温が上昇して体中がポカポカしてくる。思わずテラピストの原田先生に「このベッドはヒーターが入っているんですか?」と馬鹿な質問をしてしまった。(このベッドは私が購入したカナダ製の木のベッドであるからして・・・。)

街中によくあるビジネスマン相手の足底マッサージとも、リゾートホテルにあるオイルマッサージとも明らかに違う効果だ。 これはすごい!

腹腔鏡下手術にしても、お産にしても、体は交感神経優位になっている。その体を癒し、リンパ、血流を促進させることは、治癒過程に大いなる効果が期待できそうだ。

 今日、回診で本マッサージの説明をしていると、ある親しい患者さんから、
「エステみたいなのは、どうも好きくなく・・・」と断られた。私は、思わず、
「伊藤病院では、そこいらにあるアッパッパラパーエステみたいなものは勧めないよ。治療的マッサージだから誤解なきように。」と真顔で切り替えしてしまった・・・(ごめん)

でも、ほんと、すごい!
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by Dr_M_Itoh | 2006-07-20 19:00 | ひとりごと | Comments(4)

王貞治監督・・・腹腔鏡下手術(腹腔鏡手術)で胃全摘術   

2006年 07月 19日

 ソフトバンクホークスの王貞治監督が胃癌のため、慶応大学病院で腹腔鏡下手術を受けた。北島先生のグループが執刀したらしい。本手術によって根治(病巣が全部取り除ける)が期待できたなら、手術治療としては完璧だ。これほど嬉しいことはない。あとは1週間ほどで判る病理診断結果で病巣の大きさと転移のないことを確認するだけだ。

 今回の王監督のニュースで腹腔鏡下手術の優秀さが世間にさらに認知されるだろう。

 腹腔鏡下手術は1970年代にドイツの産婦人科領域(ゼム医師)で始まり、1980年代には、CCDカメラの超小型化によって、ビデオモニターによる腹腔鏡下手術が産婦人科を中心に発展し、子宮全摘が可能なまでになった。我々が日本で初めて腹腔鏡下手術を導入したのが1989年。その後まもなく、1991年には、胆嚢摘出術がわが国の外科領域にも導入され爆発的に普及した。その後、いろいろなた臓器に本術式が適応されるようになる。
 
 1990年頃、私はまだ40才だった。ついこの間のように思えるが、すでに20年近い時が流れようととしている。この間、ほとんどすべての体腔内臓器の手術が内視鏡下で可能なまでになった。
わが国民を代表する王監督に、その技術が適応できたことを腹腔鏡術者のひとりとして、心から喜びたい。・・・誠に感慨深いものがある。

 参考;腹腔鏡下手術は誰にでも出来るものではない。慶応グループの実力は世界的なものであろう。治療を選択される場合は、この点をしっかり見定めないと、よい結果が得られない。まだまだ術者不足なのである。
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by Dr_M_Itoh | 2006-07-19 09:34 | 腹腔鏡下手術 | Comments(3)

新しい雰囲気で   

2006年 07月 11日

a0057559_17444278.jpg  今年の年末に院内の模様替えが予定されていることは先のブログで申し上げましたが、来年正月には新しい雰囲気のお部屋をご利用いただけるようになります。

また、駐車場には樹木をアレンジし、夜のライトアップを考えています。出来るだけ現在の雰囲気を大切にした落ち着いたものになります。室内は、これまでの伊藤病院のイメージを大切にしながらも、ウッド調のシックなお部屋を考えています。決してチャラチャラピンクやフリフリレースは使いませんぞ!!

a0057559_17361416.jpgこうした方針は、とある患者さんのアドバイスがあったからです。
「単に綺麗な病院なら、新築された病院に行けばよいわけで、私が伊藤病院に求めているものは昔から病院が培ってきた癒される雰囲気の佇まいです。どうかオリジナルを復元、発展させるイメージでの模様替えを期待しています。」と。 ありがたいお言葉、目からウロコでした。


(写真は既成の診察室アプローチエリア。模様替えのモチーフです。)
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by Dr_M_Itoh | 2006-07-11 18:04 | 広報 | Comments(0)

スーパー妊健?!   

2006年 07月 06日

  先日、眼科に行ったら診察開始時刻だったのに、すでに人がいっぱい。受付に待ち時間を尋ねたら2-3時間はかかるらしい。時間がないのでまた出直すべく逃げるように引き上げてきた。 後日、診察時間30分前から並んで、3人目で診てもらえた!視力、視野、メガネ処方、眼底検査などいーっぱいしてもらった。検査がすべて済んだ時には、医院の診察時間も終了していた。頑張ったでしょう!?

伊藤病院は?・・・待ち時間は長い方だとおもう。平均2時間程度だろうか。
待ち時間なく診察が受けられたら、どんなによいだろう。 

現在私の外来は一日平均50名。9時から13時台まで一時間単位で予約を時間帯別に設けている。1時間当たり12.5名。一人当たり約5分という計算になる。
それでも、時間どおりには進まず、診療が終わるのは2時~3時になってしまう。
急な病棟処置が入ったり、話が長くかかったり、特に初診の手術相談の場合は、他の医療機関で不満足の方が相談されるので、ひとり30分以上かかることもある。
当然待ち時間に直接影響してくる。

時間あたりの予約数を減らし、一日中外来診療をしていればお待たせすることもないのだが、お産、手術、回診があり、そのようなわけに行かない。

このような状況を理解してもらっても、なお、待ち時間なしで診て欲しいという要望はある・・・。
いっそのこと、スーパー妊健を限定人数で始めるか・・・?

スーパー妊健/分娩・・・一ヶ月あたり2~3人に限定し、その方たちのためだけに特別診察日を設ける。(例えば日曜日に) 専用の助産師がお産までマンツーマンで支援する。(助産師、ドクターホットラインを使用できる)妊健およびお産のときはタクシーが自宅まで迎えに来る。入院部屋はスイートルームを使用する。食事は、それでなくても、おいしいのだがさらに上を行く、テーブルクロスに部屋出し料理をご用意する。アロママッサージは使い放題などなど。

こんなVIPワガママリクエストコースがあればいいかなぁ・・・?
皆さんはどう思います?   
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by Dr_M_Itoh | 2006-07-06 14:14 | 妊娠と分娩 | Comments(2)

今年秋に模様替え   

2006年 07月 03日

  「伊藤病院は助産師、看護師が綺麗で優しい」と定評のあるところですが、他方、ハード面では経年変化があちこちにみられるとご指摘を、ここ数年いただいてきました。

  昭和の時代、ホテルのような当院でお産をされたお母さん(新おばあさん)は、実娘のお産に立会い、 「伊藤病院も私の時とちーっとも変わっていなくって、当時のまま!」と懐かしそうに仰ってくださいます。 お産を取り上げた赤岩師長が挨拶に伺うと、「まぁ~、婦長さん! お若くって、昔のまま、ちーっとも変わってらっしゃらないですね~ぇ! あの時の娘です。どうか、よろしくお願いしますぅ・・・。」と目を細めてよろこんでいただくのですが・・・。

  しかし、昔のままということは、丁寧に扱ってきても旧態ということで・・・。

  私たちは、ナイスミドルのようにうまく歳を重ねたつもりではいるのですが、病院を利用される皆様には少なからずご不自由をおかけしてきました。 このたび、皆様に快適にお過ごしいただけるよう模様替えを予定しています。来年正月以降のお産の方はどうかご期待ください。
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by Dr_M_Itoh | 2006-07-03 17:21 | 広報 | Comments(0)