<   2006年 06月 ( 2 )   > この月の画像一覧   

お困り妊婦さんの相談室   

2006年 06月 15日

 最近、他施設の産院や婦人科を受診している患者さんがお困りになって、相談にみえることが目立って多くなってきた。
 腹腔鏡下手術に関する相談や手術希望が増えているのは理解できるが、妊娠中の方の相談が多いのには、心を痛めている。

 相談で多いのは、病気に関してではなく、現在通院しているところへの不満や不安である。
「先生とろくに話ができない。」
「看護婦さんや事務の方が愛想が悪い。」
「感性が合わないで辛抱してきたが、転院するにも不安だ。」など、いろいろである。

中には、これまでに一度お産しているにもかかわらず、「今回も他に行くところが見つからなかったので・・・。」と、涙ぐまれる方もしばしばである。

こうした相談者の意見は、私たちの病院もあてはまるかもしれないと思うので、心を痛めて耳を傾けている。セカンドオピニオンを提供する産婦人科医の中には、「そうでしょう、あの医院はね・・・。ふむふむ、私もそう思う!」と同調する輩もいる(実際知っている)。
しかし、そうしてしまうと、相談者の過去まで否定してしまうことになり、以前のお産の想い出までが後悔となってしまう。・・・これは避けなければならない。

 具体的にどのようにお話するかは、相談者の心に触れて元気を出してもらうしかない。
ただ、お困りの妊婦さんが多いので、近々に相談外来を設けられないか検討することになるだろう。   ・・・どうも当院は「駆け込み寺的病院」に思われているようだ。これは、病院の本質に迫る大変ありがたい事だと感謝している。

この記事に関して、皆様のご意見(コメント)をお待ちしています。
非公開コメントも可能です。
[PR]

by Dr_M_Itoh | 2006-06-15 16:48 | 妊娠と分娩 | Comments(7)

子宮がイナバウア-?!   

2006年 06月 05日

  子宮は腟の奥、膀胱と直腸の間に位置する赤ちゃんを育てる臓器です。普通は、体の前(膀胱側)に向かってお辞儀をするように前傾前屈しています。ところが、子宮の後壁に子宮内膜症のような病変があると、この病変に引っ張られて後に反ってしまうことがあります。「病的な子宮後屈」と呼ばれる状態で、月経痛がひどかったり、排便痛、性交痛があったりします。
 a0057559_17412920.jpg
こうした「子宮の後屈状態」を表現するのに、これまで「子宮が後に向かって傾いている」とか、「直腸の方に倒れている」とか、いろいろな表現をしてきましたが、それでは分りにくく、「それはどんな感じですか?」と聞き返されることがしばしばでした。
そこで、荒川静香にあやかって「子宮がイナバウアーしているんだよ。」とある患者さんにお話したところ、「メッチャわかりやすい!」と、大変うけました。と同時に、説明が怖くないという効果もありました。

 それ以来、「子宮がイナバウア-!」という説明が気に入っているのですが、これから夏になり、もうそろそろ流行もおしまいかなと、ちょっと残念な気分です。でも、子宮後屈=イナバウア-・・・解りやすいでしょ!

(注;子宮後屈だからといって必ずしも病気とは限りません。病気のない子宮でも後屈はあります。)
[PR]

by Dr_M_Itoh | 2006-06-05 17:34 | 子宮内膜症 | Comments(7)