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ゴールドママ制度   

2006年 05月 21日

  伊藤病院では、従来より子どもの事故防護安全キャンペーンを行っています。
そのひとつがチャイルドシート運動なのですが、その発想の根底には「子どもとその家族を支援する」という当院の理念があります。

その理念のもと、「ゴールドママ(子だくさんママ)」支援システムを設けています。これは、4人(赤ちゃんを含む)以上のお母さんを支援しようというもので、待ち時間の短縮と、分娩時の自費支払い(分娩介助料、新生児管理料、室料等)を無料にしています。

このシステムを導入して10年近く経ちますが、全国ではいまだ例がなく、雑誌「暮しの手帳」にも取り上げられました。

このシステムは個人病院である当院が独自に行っているものですから、誰でも利用できます。「分娩費用が安くなる」という単純な発想で利用いただければ良いのです。

5人目以上のお子様の分娩にも、どうぞご利用ください。
少子化対策にお役にたてるかどうか・・・。 頑張ります!
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by Dr_M_Itoh | 2006-05-21 20:06 | 妊娠と分娩 | Comments(1)

腸管損傷の経験が豊富?   

2006年 05月 16日

  先日、看護師さんが当院での腹腔鏡下手術を求めて来院されました。自分の勤務するところで手術を受けたくない、また腹腔鏡下手術の上手なところで手術を受けたいということが、来院の理由でした。
  
  手術日が決まって術前の外来説明をしていると、ご質問の中に、
「手術合併症の腸管損傷が起こったらどうするのか?」という質問がありました。
「可能な限り、腸管損傷などを避ける手立をしている。これまで1000例ほどの症例で腸管損傷の経験はない。理論上はありえるが、過剰な心配はされないように。」と申し上げました。
「・・・ということは、腸管損傷修復の経験がないと言うことですよね?」  「ん・・・(・・;?」

    思わず、横にいた看護師が私の顔色を窺った。・・・私が気を悪くしていないかって
   心配したのだろう。 でも、私は彼女の直球のような質問に、全く気にならなかった。
   (むしろ、彼女はプロだから質問は的をえており、よく理解していると感じた。)

結局、「損傷が起こったら縫合修復するから、腸内細菌を綺麗にするお薬を飲んで事前にしっかり対応をしておこう」ということになりました。

 では、実際のところはどうなのでしょうか?

腸管損傷に手術中に気がつけば、縫合修復などの対応ができます。しかし、目に見えないところで高周波の副電流などで起こっていると全く見えませんし、発見できません。穴が見えないパンクのようなものです。十分に注意をして、早く見つけ、早く対応するしかないのです。

縫合の技術に関しては、例えば当院では細い卵管の端と端を繋ぎ合わせるようなマイクロ再建手術も可能なレベルにありますので心配はいりません。

・・・

それにしても、腸管損傷の経験豊富な術者ってどんな人だろう? 
よく合併症を起こす人でないと経験は豊になれないし・・・。
確かに起こす人は、繰り返してよく起こす。そして、そんな人はまた緊急対処も苦手だ。

『腹腔鏡下手術』ではなく、『腹腔鏡、下手(へた)術』、 うーん・・・、奥が深い。
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by Dr_M_Itoh | 2006-05-16 11:44 | 腹腔鏡下手術 | Comments(3)

「こんにちは」の代りに「バイバーイ!」・・・診察室で   

2006年 05月 13日

   産婦人科では当然ながらお子さん連れのお母さんが多く、そのお子さんたちは、長い待ち時間の末にお母さんに連れられて診察室に入ってきます。入るなり白衣をみて泣き出す子、ニコニコして入ってくる子、無言でこちらをジーッと凝視して固まっている子など様々です。(子どもってジーッと凝視する癖がありますね。)

  昔は、「何もしないからね。大丈夫だよ」と看護師と一緒に挨拶していましたが、一向に効果がありませんでした。お子さんの顔をみながら「こんにちは!」なんて言葉をかけると、突然ウルウルと目いっぱいに涙をためるお子さんもいます。

  そう、子どもは医師に声をかけられると自分が診察されるのではないかと不安になるのです。そこで、新たな対応として、極力お子さんと目線を合わせないように努力してみました。
つまりお子さんに「患者は君ではないよ。」との無言のメッセージを送る訳です。お子さんのジーッとした強い視線を感じても、じーっと我慢して目を見ないように無視するのです。

 これはある程度効果がありました。しかし、思わず視線が合ってしまったり、お母さんから「先生にこんにちはは?」と催促されると、突然表情が固まってしまったり・・・。
(私がお子さんを無視すると、お母さんは悲しいらしく…。冷たい先生や!と思われるこも・・・。)
ひとたび、固まってしまった子や泣き出した子には、おもちゃを与えてもあやしても、決して勝てるものではありません。

a0057559_13453534.jpg そこで、とっさに思いついたのが誰でも知っている「バイバイ!」です。機嫌を損ねたお子さんに「バイバーイ!」と手を振って大きな声で叫ぶと、お子さんはキョトン!とするのです。 きっと小さな心のなかで、「ん・・・?!」と思っているのです。
(このときの表情は見ていて楽しいですよ!) 
お子さんは、「訳がわからないが、危機は脱出した!」と感じるわけでしょうね。

  この方法がほとんどすべての子に通用すると分ってからは、不安気な表情のお子さんにはこちらから手を挙げて「おっす!」と仕掛けます。そして不安げな表情のお子さんに対しては、間髪入れずに、「○○ちゃん、バイバーイ!」ということにしています。名前を呼ばなくては効果は半減します。(大人社会と一緒ですね) ですから、カルテの表紙のはしには、必ずお子さんの名前がメモしてあります。

お子さんはたとえ泣きながらでも必ずバイバイをしてくれます。

こういった状況を2~3回経験すると、お子さんはニコニコして鼻歌を謳いながら診察に入ってくるようになります。 そして、次ぎはもうひとつの仕掛けが・・・。

   (写真は、初対面から仲良しの○○ちゃん。涙目に見えるが、フラッシュのせい。)
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by Dr_M_Itoh | 2006-05-13 13:06 | ひとりごと | Comments(0)

長時間の腹腔鏡下手術   

2006年 05月 11日

  皆さん、連休は如何過ごされましたか? 私は、病院業務があるため何処にも行かず京都の北山あたりを這いずり回っていました。

  さて、連休明けの腹腔鏡下手術は久しぶりに長い時間がかかりました。
過去に3回の開腹手術(虫垂炎、虫垂炎後の骨盤腹膜炎、両側卵巣嚢腫)を受けられていて、今回、再び卵巣嚢腫が発見され、「何とか腹腔鏡下手術で治療ができないか」という希望で来院された患者さんです。

  一般的には、複数回の開腹手術の既往は強い癒着が発生していることが多く、腹腔鏡下手術は敬遠されます。ましてや、骨盤腹膜炎の既往は術後の癒着が必発ですから、なおさらです。
しかし、伊藤病院ではそのような難症例といえる患者さんが腹腔鏡下手術の相談に来られることが多く、安全な範囲で患者さんの要望に応えてあげなくてはなりません。
そう、ある意味で、悩んでいる患者さんの「駆け込み寺」的存在なのです。

   手術を始めると、腹腔内には、やはり強い癒着がありました。腹壁は勿論、子宮、卵巣、卵管すべてが体網との癒着によって覆われています。術前の想定範囲のうちで最もシビアなものでした。丁寧に癒着を外すこと2時間余。漸く癒着が取れて、正常な位置に子宮や卵巣が戻りました。ここからは、いつものように卵巣嚢腫を核出して、卵管の通過を確保して、手術終了です。3時間40分の手術でした。…手術は無事成功でした!


   手術の次の日、ご本人は昨日手術を受けた方とは思えないくらい元気で、スタコラサッサ(死語か…?)と歩いてらっしゃいました。

   腹腔鏡下手術は、医者はしんどいけれど、やはり患者さんは楽なんですね。(大きな手術ほどそうですね。) うまくいってよかったなぁ・・・、うまくいくと疲れも心地よいものです。
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by Dr_M_Itoh | 2006-05-11 20:33 | 腹腔鏡下手術 | Comments(6)

銀杏の赤ちゃん葉っぱ   

2006年 05月 07日

a0057559_15513553.jpg昨年、過去ログで銀杏の早期剪定のことを嘆きましたが、今年も暖かくなって、銀杏の木々も俄に葉っぱをつけ始めました。・・・可愛いですね!


 



でも、どこかお父さんの首筋のそり忘れたチョロヒゲのように思えません?(失礼!)
葉っぱが幹から直接はえてくるとは知りませんでした
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by Dr_M_Itoh | 2006-05-07 15:30 | ひとりごと | Comments(0)

スピード違反取締りとタンポポ   

2006年 05月 04日

a0057559_15225683.jpg連休の朝、綺麗な青空がのぞいたので京都市左京区の奥、静原に出かけました。八瀬、大原から静原、静市に抜ける道で、交通量の少ない約30分ほどのミニドライブコースです。

  大原から峠を越えて静原に降りてきたところに、1キロほどの見通しのよい直線道路があり、よくここで、旧車のテストをするのですが、当日も数日前に交換したブレーキマスターシリンダーという部品(これも旧いもの)の調子を診たく、ブレーキのテストをしました。
一旦停止して(前後に車が来ていないことを確かめて)、70~80キロまで急加速して急減速し、停止するというものです。

  テスト途中、変なおにいさんが、畑の土手から道路に首を出して座っていました。「この辺ではあまり見ない風体だな」と思いつつも、テスト続行。計3回ほど行いました。
「ふむ、35年も前の車にしては、片効きもないしOK!」と自己満足しながら、停車。ブレーキ液を確認し、タンポポにカメラを向けていると、2、30メートル先の道路わきの物陰から、数人の警官が赤旗もって道路に飛び出してきました。 

「うわっ! お、おれが・・・何をした?」

警官たちは、私の車を追い越していった白いワゴン車を指差しながら、「ピッ、ピー!」 。
なんと、この直線でスピードの取り締まりをしていたのです。
(朝から、天気がよかったので、僕と同じように、おまわりさんも静原に来たのでしょう・・・。)

それにしても、畑のおにいさん(おまわりさんだった)によく計測されなかったものです。
いや、おそらく私の車にも目をつけて計測を試みたんでしょうが、急減速して停止してしまったから、計測できなかったのでしょう。

それにしても、スピード違反の取り締まりの計測区間で、〈急加速-急ブレーキ-停止〉のテストをするなんて、ほんと馬鹿ですねー!! おまわりさん、タンポポに免じてごめんなさい。

でも、捕まらなかったって、強運ですね、僕。
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by Dr_M_Itoh | 2006-05-04 14:37 | ひとりごと | Comments(0)