伊藤將史(旧伊藤病院、いとう女性クリニック院長)の「雑感」


伊藤病院を辞し、「いとう女性クリニック」にて診療継続。伊藤將史のひとりごとは続く・・・。
by Dr_M_Itoh
プロフィールを見る
画像一覧
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30

<   2005年 06月 ( 2 )   > この月の画像一覧

伊藤病院は子宮を取らない?!・・・はたして本当か?

  先日、40歳の女性医師の腹腔鏡補助下子宮筋腫核出術をさせていただきました。 
多発性の子宮筋腫と子宮内膜症性卵巣嚢腫のため、強い月経痛で苦しんでおられたのですが、無事、筋腫核出と内膜症の切除ができました。術後、ご本人に手術のビデオ記録をお見せして、手術の内容を説明しておりましたら、お礼の言葉と同時に、次のような質問を受けました。 

 「先生、一般には、私の年齢で多発性筋腫の場合、子宮全摘出術が適応なんですか?」と。私は、独身の方の質問としては、少し意外な感じがして、
「えっ? どうして? あなたは独身だし、お子さんもまだだから子宮は摘出するわけにはいかないでしょう。」
「そっ、そうですね! でも、職場の者からは『当然子宮は摘出したのだろう?!』と言われました。それが標準的な手術治療法のように言われて・・・、取らなかったことがちょっと心配になっていたんです。私が不適当な術式を選択をしたのかなって・・。」
「いえ、たとえ『この際全部取って欲しい』と頼まれても、私は躊躇してしまいます。どうしてかって、手術から回復すれば妊娠は可能ですから。臓器を摘出する時はその方の様々な社会的背景を踏まえて決定します。」 ・・・女性医師の顔にパーッと花が咲きました。私も良かったと思っています。


  子宮筋腫で子宮を残す手術をした場合、筋腫の再発の可能性があります。しかし、一方、また筋腫ができたら困るから、あるいは子宮癌に罹る心配が無くなるからという理由で、安易に子宮摘出が選択されることはあまり賛成できません。 過去に子宮摘出がさかんに選択された理由のひとつに、男性医師の考えに基づく一方的な説明があったのかなという気がしないでもありません。



  先日も、近医で子宮筋腫だといわれた方が受診されました。やはり手術は必要なのですが、筋腫核出術でも子宮摘出術でも選択が可能です。この方は既婚で、お子さんが2名、年齢はまだ30才後半です。筋腫のみを取るべきか、それともこの際、子宮を全部取るべきかを随分悩んでおられました。
  お話をしていくなかで、「私は子宮を取っても良いんですが、主人が子宮を取らないで欲しいと申しまして・・・」と患者さんが仰いました。術式の選択に迷う場合、夫婦生活をともにするご主人の心情や意見も無視できません。
「それならば、やはり子宮筋腫核出術を選択されますか? もう一度ご主人とじっくり話し合ってください。」とお答えしました。(その結果、子宮筋腫を丁寧に取る腹腔鏡下手術を行いました。)

♪♪

「子宮摘出がきっかけで性生活が無くなってしまって・・・」と嘆くご婦人も少なくありません。
しかし一方では「性生活がなくなって、あー、すっきりした!」ニコニコ顔の『ツワモノ婦人』もいらっしゃり。 
うーん・・・、まっいいかぁ。 病気と人生、やはり難しいものがありますね。


注;子宮筋腫でも子宮全体を摘出したほうが良い場合も当然あります。単に子宮を残すのがよいと申し上げているのではありません。(例:症状の強い子宮腺筋症の合併など)
[PR]
by Dr_M_Itoh | 2005-06-18 23:33 | 子宮筋腫 | Comments(0)

双胎妊娠と二つ目玉の玉子

 皆さん暑いですね! でも、今のうちに汗をかいて汗腺を鍛えておきましょう。

 ここ最近、当院では双胎妊娠が目立ちます。
「月経が遅れていて妊娠かも・・?」と、受診される患者さんには妊娠反応と超音波検査をするのですが、胎嚢(妊娠の袋)が二つであったり、胎嚢がひとつでも赤ちゃん(胎芽)が二人いたりと、どういうわけか自然な双胎妊娠が多いのです。 

 今日もそんな方を診察していて、私が「ひとつの袋のなかに赤ちゃんが二人いてる。双子の妊娠ですね!」と申し上げましたところ、「先週、スーパーマーケットで玉子を買ったら、ワンパックに3個!も二つ目玉の玉子があった。まさか・・・!と思ったんだけれど。」と妊婦さん。
メチャメチャ喜んで帰宅されました。

うーん、玉子と赤ちゃん・・・関係があるのかなぁー?(勿論、無関係ですが)
でも、世の中って、何か目に見えない糸に操られていることってありますよね。
運というか、縁というか・・・。何かを信じるって大切かなと思います。
私、「星に願いを♪」っていう唄が好きですから・・・。
[PR]
by Dr_M_Itoh | 2005-06-06 23:32 | 妊娠と分娩 | Comments(0)
「伊藤病院」閉院
■癒し系病院として皆さんに愛された医療法人誠仁会「伊藤病院」は、2014年6月1日に閉院しました。

■日本初の腹腔鏡手術を行い、わが国のリーダー的存在だった伊藤病院の腹腔鏡下手術は伊藤將史医師退職に伴いいとう女性クリニックに継承された。
カテゴリ
検索
最新の記事
最新のコメント
記事ランキング
以前の記事
2017年 11月
2017年 10月
2017年 08月
2017年 07月
2017年 06月
2017年 05月
2017年 03月
2017年 02月
2017年 01月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 09月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 01月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 07月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 09月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 04月
2010年 03月
2010年 01月
2009年 12月
2009年 11月
2009年 10月
2009年 06月
2009年 04月
2009年 02月
2009年 01月
2008年 12月
2008年 11月
2008年 10月
2008年 09月
2008年 08月
2008年 07月
2008年 06月
2008年 05月
2008年 04月
2008年 03月
2008年 02月
2008年 01月
2007年 12月
2007年 11月
2007年 10月
2007年 09月
2007年 08月
2007年 07月
2007年 06月
2007年 04月
2007年 02月
2007年 01月
2006年 12月
2006年 11月
2006年 10月
2006年 09月
2006年 08月
2006年 07月
2006年 06月
2006年 05月
2006年 04月
2006年 03月
2006年 02月
2006年 01月
2005年 12月
2005年 11月
2005年 10月
2005年 09月
2005年 08月
2005年 07月
2005年 06月
2005年 05月
2005年 04月
画像一覧