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伊藤病院は子宮を取らない?!・・・はたして本当か?   

2005年 06月 18日

  先日、40歳の女性医師の腹腔鏡補助下子宮筋腫核出術をさせていただきました。 
多発性の子宮筋腫と子宮内膜症性卵巣嚢腫のため、強い月経痛で苦しんでおられたのですが、無事、筋腫核出と内膜症の切除ができました。術後、ご本人に手術のビデオ記録をお見せして、手術の内容を説明しておりましたら、お礼の言葉と同時に、次のような質問を受けました。 

 「先生、一般には、私の年齢で多発性筋腫の場合、子宮全摘出術が適応なんですか?」と。私は、独身の方の質問としては、少し意外な感じがして、
「えっ? どうして? あなたは独身だし、お子さんもまだだから子宮は摘出するわけにはいかないでしょう。」
「そっ、そうですね! でも、職場の者からは『当然子宮は摘出したのだろう?!』と言われました。それが標準的な手術治療法のように言われて・・・、取らなかったことがちょっと心配になっていたんです。私が不適当な術式を選択をしたのかなって・・。」
「いえ、たとえ『この際全部取って欲しい』と頼まれても、私は躊躇してしまいます。どうしてかって、手術から回復すれば妊娠は可能ですから。臓器を摘出する時はその方の様々な社会的背景を踏まえて決定します。」 ・・・女性医師の顔にパーッと花が咲きました。私も良かったと思っています。


  子宮筋腫で子宮を残す手術をした場合、筋腫の再発の可能性があります。しかし、一方、また筋腫ができたら困るから、あるいは子宮癌に罹る心配が無くなるからという理由で、安易に子宮摘出が選択されることはあまり賛成できません。 過去に子宮摘出がさかんに選択された理由のひとつに、男性医師の考えに基づく一方的な説明があったのかなという気がしないでもありません。



  先日も、近医で子宮筋腫だといわれた方が受診されました。やはり手術は必要なのですが、筋腫核出術でも子宮摘出術でも選択が可能です。この方は既婚で、お子さんが2名、年齢はまだ30才後半です。筋腫のみを取るべきか、それともこの際、子宮を全部取るべきかを随分悩んでおられました。
  お話をしていくなかで、「私は子宮を取っても良いんですが、主人が子宮を取らないで欲しいと申しまして・・・」と患者さんが仰いました。術式の選択に迷う場合、夫婦生活をともにするご主人の心情や意見も無視できません。
「それならば、やはり子宮筋腫核出術を選択されますか? もう一度ご主人とじっくり話し合ってください。」とお答えしました。(その結果、子宮筋腫を丁寧に取る腹腔鏡下手術を行いました。)

♪♪

「子宮摘出がきっかけで性生活が無くなってしまって・・・」と嘆くご婦人も少なくありません。
しかし一方では「性生活がなくなって、あー、すっきりした!」ニコニコ顔の『ツワモノ婦人』もいらっしゃり。 
うーん・・・、まっいいかぁ。 病気と人生、やはり難しいものがありますね。


注;子宮筋腫でも子宮全体を摘出したほうが良い場合も当然あります。単に子宮を残すのがよいと申し上げているのではありません。(例:症状の強い子宮腺筋症の合併など)
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by Dr_M_Itoh | 2005-06-18 23:33 | 子宮筋腫 | Comments(0)

双胎妊娠と二つ目玉の玉子   

2005年 06月 06日

 皆さん暑いですね! でも、今のうちに汗をかいて汗腺を鍛えておきましょう。

 ここ最近、当院では双胎妊娠が目立ちます。
「月経が遅れていて妊娠かも・・?」と、受診される患者さんには妊娠反応と超音波検査をするのですが、胎嚢(妊娠の袋)が二つであったり、胎嚢がひとつでも赤ちゃん(胎芽)が二人いたりと、どういうわけか自然な双胎妊娠が多いのです。 

 今日もそんな方を診察していて、私が「ひとつの袋のなかに赤ちゃんが二人いてる。双子の妊娠ですね!」と申し上げましたところ、「先週、スーパーマーケットで玉子を買ったら、ワンパックに3個!も二つ目玉の玉子があった。まさか・・・!と思ったんだけれど。」と妊婦さん。
メチャメチャ喜んで帰宅されました。

うーん、玉子と赤ちゃん・・・関係があるのかなぁー?(勿論、無関係ですが)
でも、世の中って、何か目に見えない糸に操られていることってありますよね。
運というか、縁というか・・・。何かを信じるって大切かなと思います。
私、「星に願いを♪」っていう唄が好きですから・・・。
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by Dr_M_Itoh | 2005-06-06 23:32 | 妊娠と分娩 | Comments(0)