伊藤將史(旧伊藤病院、いとう女性クリニック院長)の「雑感」


伊藤病院を辞し、「いとう女性クリニック」にて診療継続。伊藤將史のひとりごとは続く・・・。
by Dr_M_Itoh
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カテゴリ:スポーツと女性ー無月経( 3 )

アスリート無月経・・・健康スポーツ医

 先日アスリート女性の月経不順に関するの番組がNHKで放送されていた。
運動により体重が減り、月経がなくなり(3ヶ月以上)、その結果、骨粗しょう症、疲労骨折になりやすいので注意しようという内容だった。

確かに、競技領域では体重減少(体を絞る、あるいは痩せていること)はむしろ成績を伸ばすために必須で良いことだと誤解されているところがあり、記録も一時的に向上することがある。

しかし、体重が減る(減っている)ことは絶対的な栄養不足の証である。
体のエネルギーは、そもそも生きるために使われており、そのエネルギーが少ない場合は、生きるために必要な臓器に優先してエネルギーが配分される。第一は心臓、肺、脳であり、肝腎も重要だ。これに対して卵巣・子宮はとりあえず後回しにされてしまう。いま、妊娠する必要がないからだ。

こうした結果、卵巣の機能が低下し、月経が無くなり、子宮の発育が悪くなってしまう。
骨粗しょう症や疲労骨折も卵巣のエストロゲン低下に起因する。

 これを、解決する方法はある。一言で言えば体重を健康な標準に戻し、卵巣へのエネルギーを回復させることだ。これは原則である。そしてこれを補佐する大切な治療が、卵巣ホルモン(例えばピルやLEP)補充だ。

それでは、アスリートの皆さんが医療機関を受診して治療を受けてよいか?
答えは難しい。ドーピングの問題や、出血のコントロール、月経と試合日程との細やかな調整など、そして多くのホルモン剤から個々に合った薬の選択など、治療の工夫が必要であるからだ。なかには、内科や整形外科でピルだけをもらっている方もおられるが、やはり専門知識の豊富な産婦人科専門(これ当院の広告?!)の健康スポーツ医が良いだろう。

当院のホームページにメール相談室を設けましたので、ご利用ください。










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by Dr_M_Itoh | 2017-10-27 15:43 | スポーツと女性ー無月経 | Comments(0)

トップアスリート女子の支援

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当院では、トップアスリート、つまり女子競技者の月経不順などの相談に応じ、競技パフォーマンスを保ちながら女性ホルモン環境を正常に保つ治療を行っている。(日本医師会認定:健康スポーツドクター、日本体育協会認定:スポーツドクターを有する)
 特に、マラソン、長距離、競歩選手らは、毎日10キロ~20キロを走る(歩く)ことがあるから、低体重で、無月経であることも多く、疲労骨折も後を絶たない。
 女性ホルモンをうまく投与することによって子宮の発育を促し、月経(消退性出血)を起こすことが可能になる。(外国などではピル服用によって良いコンデションを保っている選手がほとんどである)

 実際治療の基本はピル(LEP)の服用だが、ピルには多種類あってそのコントロールが難しい。
特に若い選手は、むかついたり、吐いたりすることもあり、その治療のさじ加減は難しい。知識の乏しい医療施設で何気にピル処方を受けると、数週間練習や試合を台無しにしてしまうこともあるので注意したいところだ。

 我々も、埼玉大学の難波聡先生の依頼と指導を受けてトップアスリートの相談に取り組んであり、最近ようやく処方のコツを掴めるようになってきた。
ちょうど昨日、立命館女子マラソン部の取材記事がスポーツ紙で載っていたので紹介した。
ガンバレ!!!








 

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by Dr_M_Itoh | 2017-10-25 16:21 | スポーツと女性ー無月経 | Comments(1)

スポーツと女性(日本医師会健康スポーツドクター)

健康のためにジョギングなど、運動をする人が増えてきた。
もちろんその半分近くは女性である。
「運動」とは、日常の労作以上に意識して体を動かすこと、だ。

「運動」と「スポーツ」はどう違うのだろう?
「スポーツ」とは、運動・エキササイズの範ちゅうを越えて、
ある一定のルールの下で行なう「競技・アスレチック」だ。

例えば、
ジョギング→マラソンにでる。
キャッチボール→野球の試合をする。
スイミング→競泳計測会でタイムを目指す。
打ちっぱなしゴルフ→ゴルフの試合に出る。

こうした「競技」は体はつらいが、単なる「運動」に比べて
得られる満足は格別だ。
しかし、いやだからこそ無理を重ねたり、方法を間違って怪我(損傷)を
してしまう場合があり注意が必要だ。

女性アスリートは、整形外科的損傷のほかに、女性のからだ特有の
ハンデイがある。月経に付随する身体変化とその悩みだ。
ところが、これを相談する産婦人科のスポーツドクターはほとんどいない

いとう女性クリニックでは、中学生(初潮年齢)から~初老のジョギングまで、
女性の身体的悩みについて、日本医師会健康スポーツ医の認定を受けたので、
順次発信していく。










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by Dr_M_Itoh | 2015-03-10 17:11 | スポーツと女性ー無月経 | Comments(0)
「伊藤病院」閉院
■癒し系病院として皆さんに愛された医療法人誠仁会「伊藤病院」は、2014年6月1日に閉院しました。

■日本初の腹腔鏡手術を行い、わが国のリーダー的存在だった伊藤病院の腹腔鏡下手術は伊藤將史医師退職に伴いいとう女性クリニックに継承された。
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