フジテレビの朝の放送
の「検証日本の医療:切らずに治す・・・子宮筋腫の最新治療法」というタイトルの番組があった。
子宮筋腫に対して、①UAE(子宮動脈塞栓術)、②腹腔鏡下手術、③FUS(集束超音波治療)の治療法が紹介されていた。
①は子宮動脈の血流をカテーテル処置によって途絶させて、子宮そのものへの栄養を断って筋腫も小さくしようというものである。
②傷の小さな腹腔鏡下手術で、筋腫を外科的に核出しようとするものである。
③はMRIで筋腫の位置を決定し、そこに超音波を集束させて熱で変性させようとするものである。
皆さんは、腹腔鏡下手術の専門である私がどのような考えを持っているか興味があると思うので、一言コメントを述べておきたい。
今後、妊娠の希望があれば、たとえ40歳を越えていても、①、③は避けるべき。
やはり、②がよい(勿論、開腹での筋腫核出術も同じ目的だ)。
しかし、妊娠の可能性が全く無く、閉経間近のご婦人には、十分検討したうえでUAEも悪くないかもしれない。FUSについては、私の知識も無く、はっきりしたことは申し上げられない。
番組を見ていてもっとも印象的だったのは、四谷メディカルキューブの子安保喜先生が人間味溢れるいい顔をしていたなーということだ。彼とは腹腔鏡下手術のパイオニア仲間で、かつ大学が同窓であることや、関西出身であることなどが理由で大変親しくしてもらっているが、誠実な性格が素晴らしい好人物である。
スーパードクターも結局は人間性が何より重要ということ、そしてその人柄がブラウン管を通じて伝わってくる・・・。 ブラウン管で拝見した子安先生もまさにそうだった。
昨日、早速に「子安先生! 実にいい顔をしていたよ。」と電話で伝えました。
・・・じゃあ、①と③の先生は?って。 ・・・わからない。
でも、ブラウン管は人の内面まで描写する。怖いものだ。 ・・・ん?